2025年4月24日
はじめての自作PC
人生で一度もPCを自作したことがなく、高校生の頃はとてつもなく憧れがあったのだが、金銭的な理由で断念していた。
社会人になり、それなりに金銭的余裕が生まれた際にも色々あってBTOかDellの既製品ノート等を買うことが殆どだったのだが、今回初挑戦してみることにした。
以下が今回選んだ構成。
CPU
もともと自分はIntel派で、前のPCで使っていたのは第8世代Coffee Lakeのi7-8700KというIntelが問題を起こす前の世代のCPUを使っていた。
Intel継続も考えたが、様々がありIntel CPUが敬遠されがちな情勢があったことと、それを抜きにしてもRyzenのX3Dが相当評判が良かったためRyzen7 9800X3Dにした。
9800X3Dは自分の購入当時はゲーミングCPUの最高の選択肢と言われていた(今は9950X3Dが出たので違うかもしれない)。
世界的な品薄が話題になっており、競合のIntel製品が様々な理由から需要が低まり、よりRyzenの需要が高まり品薄に繋がったとかなんとか。
当時はPCショップに限られた部数入荷するので早朝に並んでね、という形式の販売がなされており、自分は早起きが苦手であえなく失敗した経緯があったのだが、失意の中うなぎをヤケ食いした後に秋葉原を彷徨っている際に偶然店舗に並んでいるのを見つけ(しかも定価で!)購入したという経緯がある。
ここで手に入ったことがPCを自作する後押しになったのは間違いない。
まあ、どうにも手に入らなかったら9700で作っていた気もする。
CPUクーラー
今回のPCは光らせたいという明確なモチベーションがあった。
今までのBTOはシックに纏めていたので、the・ゲーミングPCといったビカビカなあの見た目に憧れがあったのである。
そうした背景もあり、CPUクーラーは性能も勿論だが光るかどうかというのが判断基準にあった。
今回、コルセアのiCUE LINKを利用してLEDライトを統一することにしたため、CPUクーラーもそれに対応するTITAN 240のLCD付きにした。
理想を言えば360の方がラジエーターが大きくファンが多いので冷却性能に優れているが、今回選んだケースの都合で天板に対して240までしかファンが付かないためこの選択となった。
ケースがコルセアのFrame 4000Dだったら360にしていたと思う。アレも良いケースだ。
このAIOはLCDが付いているので、ソフトで冷媒温度表示やGIF画像再生等が行える。
普段は最推しの大神ミオがホログラで水流に流されるGIFを再生しつつ、冷却優先のプロファイルに切り替えた際は冷媒温度表示を行うようにしている。
GIF再生は管理ソフトがGiphyと連動しており、Giphy上にアップロードされたGIFをシームレスに利用することが出来る。
グラフィックボード
相当悩んだ。というのも、自分が購入した当時は5000系が発売される前で、しかも相当品薄というのが話題になっていたからだ。
加えて、RTX 4000系シリーズはすでに生産終了しており、もう店舗ではミドルレンジですら入手がやや怪しいという状況だった。
そうした状況も踏まえた上で、今回自分はRTX 5070Tiを発売日購入を狙う選択を取り、無事購入することが出来た。ありがとうドスパラ。
購入したのはMSIのTRIO。VANGUARDも気になっていたものの、ケースサイズ的に収まるかがギリギリだったため今回は断念。
最初はGPUの発火騒ぎ等もあってGPU温度などをかなりヒヤヒヤしながら監視していたのだが、実際に使っていると動画再生ブラウジング利用程度だと30℃程度、モンハンワイルズプレイ時でも60℃台キープなのでかなり優秀に感じた。
普段から最低限ファンを回しておきたいのでFan Controlで最低30%全てのファンが回るように設定している。
ケースがメッシュなのでかなり音は外部に響くのだが、このグラボのファンは殆ど気にならない位には静か。
マザーボード
X870にすることは決めていたものの、とはいえ高すぎるのはなーという気持ちでもあったため、価格も踏まえつつPCI-eスロットや拡張性のバランスなどを見た時に一番バランスがよかったMSI PRO X870-Pを選択した。
性能には関係ないが、見た目がマットな銀色でとても気に入っている。
メモリ
DDR5であること、32GBであることは決めていたが、メモリOCを行うことはあまり考えていなかった。
それよりは光らせ方の統一にこだわっていたため、コルセア製品から選ぶことは決めていた。
今回はコルセアのVENGEANCE RGBシリーズから選択した。
永年保証なの凄すぎると思う。
SSD
WDにすることは決めていたものの、BlueとBlackどちらにするかを悩んだ。
結局酒の勢いでBlackにしたが、IO速度が上がる割に値段にそれほど違いが無いことを見ると正しい選択だったかなと思う。
とはいえ、酒の勢いで選定をしないほうがいい。
電源
最新GPUを発売日に買うという選択をするため、GPUへの電源供給の規格を最新にしたいという思惑があった。
そのためATX3.1が最優先事項となり、そのうえで電源容量を850W程度で考えると自然に選択肢は狭まった。
今回はANTEC GSK850を選んだが、マザボと同じメーカーを選ぶという手もあったかも知れない。
ケース
地味に悩んだ。というのも、ピラーレスのケースへの憧れがあったからだ。
今回はピラーレスを採用しなかったが、その理由がPREDUCTSにマウントすると側面のファン吸気口がマウント用アームで覆われると考えたからだ。
今回は木目のデザインに惹かれ、Fractal DesignのNorthを採用した。
North XLも選択肢にあるが、あまり大きいケースにしたくなかったことと、XLだとPREDUCTSのPCマウントに乗らないサイズになるため断念。
ケースファン
iCUE LINKを前提でケースファンを選定する必要がある。 実は色々選択肢があり、購入当時は以下のバージョンがあった
- RX
- LX
- QX
RXはファンの静圧に優れており、AIOで採用されていて安価である。その代わりLEDの光り方が弱い。
LXは静圧とLEDのバランスが良い代わりに高価である。
QXは一番キレイにLEDが光るが、ファンの性能が少し劣り最も高価である。
といった感じの印象。
最初はRXを選ぼうとしていたのだが、自分がPCパーツを購入する時期は何故かどこも品切れで、しびれを切らしLXを購入した。
が、これは結果的に大成功だったと思う。やはりLEDが綺麗だと良い。
AIOのラジエーターを天板配置しているため普段あまり見えない(デスクの下に吊るしてるからね)のだが、やはりRXだとLEDが少し光度が低くぼんやりと見えてしまうのだ。
素人目にもLEDのクオリティの違いが分かるくらいで、今回光らせることにこだわりたいというコンセプトがあったことを考えれば、この選択は良かったと思う。
予算に対して少し割高にはなったが……。
購入店舗
かなりバラバラに買った。主にお世話になったのは以下。
- ソフマップ
- TSUKUMO
- ドスパラ
- PC-IDEA
- Amazon
特に初めての自作PCの場合は1店舗で全て揃えたほうがよい、という話を聞いたが、今回自分が明確に欲しいと思ったものが安易に手に入らないものが多く(特にCPUとグラボ)、このような選択となった。
ベンチマーク
CINEBENCH R23
モンハンワイルズWQHD & レイトレオフ
普段はモニタの関係で解像度を少し落としているものの、モンハンは普通にレイトレ高で遊べているのでかなり良い
Crystal Disk Mark
3DMark Steel Nomad
おわり
二転三転しまくってどうなることやらと思っていた自作PCですが、結果的にいいものが出来たなと満足しています。
クリーンインストールをやりやすくするために何処かでSSDを追加で1枚買いたいなと思っているくらいで、ほぼ理想通りのPCを作ることが出来ました。
加えて初AMD CPU、初簡易水冷、初LEDなど、初めてのことだらけの選定が出来たので選定と組み立ては刺激に溢れた日々でした。逆にほぼ完璧なものになってしまったので伸びしろがあまり無くなってしまったのが少しさみしくすら思えます。
今回自分が購入したRTX 5000系は機種や条件によってはブラックスクリーン問題等も発生しているらしいですが、幸いなことに自分はまだ遭遇したことがありません。
満足の行くPCが出来たので長く愛用できればなと思っています。